2026.06.20コラム
第1種換気と第3種換気の違いとは?高気密・高断熱住宅に適した換気システム
おおばこうむてんYouTube
大阪市を中心に高性能住宅を手掛ける大庭工務店(おおばこうむてん)がYouTubeを本格始動!
お家づくりの基本や為になるお話、ルームツアーやこだわりポイントなど、わかりやす~く解説しています☆
大庭工務店には たくさんのスタッフが働いていますが、お家づくり初心者の方もいます(^^)
そんなスタッフにYouTubeの感想を聞いてみました!
「換気」と聞くと、窓を開けて空気を入れ替える方法を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
しかし、日本の住宅では窓を開ける換気だけでなく、24時間換気システムによる計画的な換気が必要とされています。
換気にはいくつかの種類があり、住宅を建てる際には建築基準法に基づいた換気計画が義務付けられています。
お家の換気計画が法律で義務付けられているなんて、知らない方も多いと思います!
なぜ換気が必要なのか、高性能住宅だから実現する換気システム。
今回もとてもお家づくりのためになる動画となっていました。
シックハウス症候群

住宅に使用される建材や接着剤には、揮発性有機化合物(VOC)が含まれているものがありました。
これらは空気中に蒸発して広がるため、換気が不十分な室内では濃度が高くなり、目や喉の痛み、頭痛、めまいなどの体調不良を引き起こすことがあります。
このような健康被害は「シックハウス症候群」と呼ばれ、20~30年前に大きな社会問題となりました。
せっかく購入したお家で体調を崩してしまうなんて…考えるだけでぞっとしてしまいますね、、
こうした背景から、現在では建築基準法によって24時間換気設備の設置が義務化されており、住宅内の空気を計画的に入れ替えることが求められています。
快適で健康的な暮らしを守るためにも、換気は住宅に欠かせない重要な設備なのです。
第1種換気

第1種換気は、外の空気を取り入れる「給気」と、室内の空気を外へ排出する「排気」の両方を機械で行う換気システムです。
最大の特徴は、熱交換システムを採用できることです。
熱交換とは、冬場であれば外の冷たい空気をそのまま室内へ取り込むのではなく、排出する室内の暖かい空気の熱を新しく取り込む空気へ移す仕組みです。
これにより、室温の変化を抑えながら換気ができるためエアコンや暖房の負担を軽減し、省エネにつながります。
また、湿度も回収できるため、室内環境をより快適に保ちやすい点もメリットです。
一方で、デメリットとして、給気・排気ともに機械で制御するため、ダクト配管や換気設備が必要になります。
そのため、天井裏のスペースを確保する必要があり、間取りや天井高さなど設計上の制約が生じる場合があります。
さらに、設備費や施工費がかかるため、第3種換気と比較すると導入コストは高くなります。
また、定期的なメンテナンスも欠かせません。フィルターや給気口の清掃を怠ると、ホコリやゴミが詰まって十分な換気量を確保できなくなることがあります。
第1種換気は初期費用やメンテナンスの手間はかかるものの、快適性や省エネ性能にはとても優れた換気システムなのです。
第3種換気

第3種換気は、外の空気を取り入れる「給気」を自然に行い、室内の空気を外へ排出する「排気」のみを機械で行う換気システムです。
大庭工務店では、トイレや浴室、洗面所、ウォークインクローゼットなどに換気扇を設置し室内の空気を外へ排出します。
気密性の高い住宅では、換気扇によって室内の空気が外へ排出されることで室内の気圧が下がります。
すると、給気口やわずかな隙間から新鮮な外気が自然に取り込まれ、家全体の空気が入れ替わる仕組みです。
第3種換気の最大のメリットは、設備がシンプルで導入コストを抑えられることです。
ダクト配管が少なく済むため、施工費やメンテナンス費用も比較的低く抑えられます。
また、給気が自然任せになるため、計画どおりの換気量が確保できているか確認しにくいという側面もあります。
住宅の気密性能や風の影響を受けやすいため、適切な設計と施工が重要になります。
大庭工務店が第3種換気を採用した理由

大庭工務店では長年、第1種換気を標準仕様として採用してきました。
しかしお客様の負担を少しでも軽減しながら快適な住まいを実現できる方法を検討した結果、第3種換気を採用するようになりました。
第3種換気は、排気によって室内の空気を外へ出し、その分の空気を給気口から取り入れる仕組みです。
そのため、住宅の気密性能が低く隙間が多いと、給気口以外のさまざまな場所から空気が入り込んでしまい、計画的な換気ができなくなります。
つまり、第3種換気の性能を十分に発揮するためには、高い気密性能が欠かせないのです。
北海道や東北など冬場に-10℃から-20℃にもなる寒冷地では、換気による熱損失が大きくなるため、熱交換機能を備えた第1種換気のメリットがより大きくなりますが、
大阪エリアのように冬の最低気温が0℃前後の地域であれば、第3種換気で自然給気を行った場合でもエアコンで室温を快適に保ちやすくなっています。
大庭工務店が家づくりを行う大阪エリアでは、高い気密性能を確保することで、第3種換気でも十分に快適な住環境を実現できるのです。
高性能住宅だから おすすめする換気システム

大庭工務店では、どちらかというと第3種換気をおすすめしています。
その理由は、設備がシンプルで導入コストを抑えやすく、メンテナンスも比較的簡単だからです。特に高気密住宅であれば、第3種換気でも十分に計画換気を行うことができます。
GX志向型住宅補助金の基準を満たすために性能値を高めたい場合や、より高い省エネ性能を求められる場合、お客様からご要望をいただいた場合には、第1種換気をご提案しています。
換気方式に正解・不正解はなく、家づくりの予算をどこにかけるかによって最適な選択は変わります。
第1種換気「sumika」を採用
大庭工務店で第1種換気を採用する場合は、MAHBEX sumika を採用しています。
sumikaは、排気をダクトで行う一方、給気は床下(基礎内)へ送り込む仕組みが特徴です。そのため、一般的な第1種換気に比べて給気側のダクトが不要となり、メンテナンスの負担を軽減できます。
また、熱交換機能により、快適性と省エネ性を両立できる点も魅力です。
第3種換気 こだわっているポイント
第3種換気では、特定のメーカーにこだわるというよりも、シロッコファンタイプの換気扇を採用しています。
その理由は、安定した換気性能を確保するためです。
一般的なプロペラファンは、外風が強い日に風の影響を受けやすく、状況によっては換気効率が低下することがあります。
一方、シロッコファンは静圧が高く、風の影響を受けにくいため、安定した排気を行いやすいという特徴があります。
見えない部分ではありますが、こうした細かな設備選びも、計画どおりの換気を実現するためには大切なポイントです。
今回は、換気についてご紹介しましたが、普段あまり聞き慣れない言葉が多かったですね。
大庭工務店では、「第1種だから良い」「第3種だから悪い」とは考えていません。
お住まいになる地域の気候、そしてご予算とのバランスを踏まえながら、お客様にとって最適な換気方式をご提案しています。
換気は毎日の暮らしの快適さや健康に大きく関わる、とても大切な住宅性能のひとつです。
大庭工務店では、高い気密性能を確保しているからこそ、第3種換気でも効率的な換気を実現しています。
お家づくりを検討されている方は、ぜひ換気についても注目してみてくださいね!