大阪 兵庫 注文住宅 リフォームの 大庭工務店 大庭健二です。
みなさん こんにちは
熊本大震災から1ヶ月が過ぎ
多くの建築士や研究者が倒壊家屋の調査を行っている中
先日、衝撃的な雑誌が届きました。
こちらは『日経ホームビルダー』という
日本経済新聞を発行している日経BP社が
出版しているかなり真面目な設計事務所・工務店向きの雑誌
1981年に地震に対する基準が見直され
今の建物は新耐震基準という
建築基準法で定められた強度で建てられています。
つまり、そんなに古い建物じゃない家が
今回の地震で大きな被害にあった。
このことは私達、建築業界に身を置くものとして
かなり衝撃的な現実
前震がマグニチュード6.5 震度7の地震で耐えた建物も
本震のマグニチュード7.3 震度7の地震で多くの建物が倒壊した。
その2つの地震以外に
マグニチュード3.5以上の地震が200回以上も起きている
この繰り返しの地震でも
多くの建物が倒壊している。
その大きな原因が柱の引き抜きと
筋違いの座屈や破断
筋違いも決して悪いものじゃないが
一点に力がかかってしまい
座屈や破断に陥ってしまう。
そんな欠点を補うために最近は構造用合板やパネルを使用し
地震の力を分散させることで
弱めるようにしている。
しかし
怖いのは
やはり、繰り返しの地震や余震(^_^;)
何度も何度も揺すられていると
合板を止めている釘がゆるんだり
折れてしまうことがある。
さすがに釘は手では曲がらないので
アルミの棒で実験してみると
これが金属疲労。
合板を止めている釘は
普通の釘と違って一回り太い強い釘だが
繰り返し曲げられると折れてしまう。
そんな
繰り返しの地震に対抗するのが
制震構造
制震ゴムをテープ状に加工し
この制震テープを
柱と合板の間に取付けることで
地震の運動エネルギーを熱エネルギーに
変換し、逃がしてしまう。
よく制震ダンパーっていう商品を
見たことがありますか?
筋違いみたいなもので
鉄で出来ていて
そのフレームの間にこの制震ゴムが使われています。
これも地震エネルギーを受け止めて
倒壊させない
いい商品だと思いますが
外壁側に使用すると
断熱材の欠損が出来てしまいます。
なので
断熱性能と制震構造の両方を
叶えるために
制震テープを使用しています
この制震テープの効果を
何とか伝えようとして
作ったのが
この制震ボール(^.^)
運動エネルギーを吸収している
実験動画は
こちらから
↓
これからも
耐震等級3+制震構造で
地震に安心・安全
UA値0.58の超高断熱性能で快適で健康かつ省エネ
そんな家づくりを続けていきます!!